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<金魚と水槽のサイズ> [ショートコラム]

金魚鉢で金魚を飼っている人っていますか?どのくらい生きましたか?

金魚店や金魚すくいで見るような金魚は、元来、子供が多い。だいたい売られているのは当歳魚から明け2歳、明け3歳くらいが普通だ。ということは、お店で買う時点から、親魚になる成長過程を頭に浮かべなければならないのである。しかしたいていの場合、飼育に失敗する人のほとんどが、現在のサイズにすら、見合う最低限の生育環境を与えていないことが多い。よって、水槽内の環境が超汚染状態になり、病気になるのである。

仮に金魚鉢(約5Lの水量)を生育環境としてみた場合、酸素の溶け込み状態、糞尿の分解状態を加味するとメダカしか飼えないことになる。45cm水槽でも4-5cmの金魚が1尾である。それ以上の大きさになる(育つ)と、酸素消費も水の汚染も激しくなるので、エアーレーションやフィルターによる人為的環境設定が必要となるのだ。

もし金魚を心の底から飼いたいと思うなら、池を作るべきである。水深が30cm程度の広―い池がいい。最低1.5メートル四方あれば永年飼育、次世代の産出も出来る。ちょっとだけ、野性味あふれる姿が見られるかもしれない。

もし、身近な環境で金魚の永年飼育を目指したいなら、最低でも90cm水槽を準備すべきである。親魚のサイズを30cmと仮定して、入れる尾数は5尾程度にしておく。もちろん、たとえ100円の金魚であっても、毎月の飼育コストは数千円を覚悟すること(電気、水道、餌など)。90cm水槽であれば、産卵シーンも体験できる。ま、その場合は稚魚用の水槽が別途必要になるが、それはうれしい悲鳴というもの!

そして、まずは数年間だけでも一緒に暮らしたいと思うなら、60cm水槽を準備すればいい。60cm水槽であれば、最初のうち、彼らも成長していく。ましてや数年も一緒にいれば家族同然の扱い。あなたは成長した金魚を見て、あんなに小さかったのに!と感慨深くなることだろう。しかし!
成長すればするほど、彼らの生活に必要な水量が、60cm水槽ではまかなえなくなることを忘れてはいけない。あなたの金魚は、いつか必ず病気になるのである。したがって、懸命な飼育者は、金魚が成長すると90cm水槽もしくはプラ舟の準備に入るのだ。
寿命半ばで死ぬ金魚のパターンは、ほとんどが60cm水槽による飼育の場合である。それを防ぐには、成長を止めるしかない。

そして、非常に薦めたくないのが、45cm水槽による飼育である。動きの無い金魚(泳ぐのが苦手な金魚)ですら、数年の飼育は無理である。たいていの場合、1年もしないうちに病気を発症する。周囲の温度の影響をまともに受ければ、白点病。汚い水になれば尾ぐされや水カビ病を発症する。
したがって、45cm水槽は、病気の時の薬浴水槽として、一時的に飼育できる程度である。

ちなみに私は現在、60cm水槽である。永年飼育できるとは思っていないし、繁殖も夢なので、金銭環境が整い次第、90cm水槽に移行するつもりだ(もちろん居間に置くつもりだけどね)。

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追記・半年後にちゃんと90cm水槽を導入しました。あとはじっくりと、飼育を楽しんでいきます。


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